【アスリートの履歴書・職務経歴書の書き方】スポーツの経験をうまくアピールする5つのポイント

引退後
  • スポーツの経験は履歴書や職務経歴書でどう伝えたらいいの?
  • スポーツの経験は企業からも評価されるの?
  • スポーツ経験を履歴書に書く際、実績は必要?

こんにちは。
プロスポーツ選手を引退後、リクルートで働いている”こたつ”@kotatsu_recruit)と申します。

「スポーツしかやってこなかったから、履歴書や職務経歴書に書ける経歴がない・・・」という元アスリートの方も多いのではないでしょうか。

僕も現役時代は、アルバイトで使う履歴書くらいしか書いたことがなかったので、そこに何を書いたらいいのか全然わかりませんでした。

ですが、現在はリクルートの採用試験にも通過し、後輩の履歴書や職務経歴書の添削なども行っています。

実はスポーツの経験は、ポイントさえ押さえれ企業から評価されやすいですし、スポーツから学んだことが仕事に活きることも多いです。

そこで今回の記事では、履歴書や職務経歴書をあまり書いたことのないアスリートの方に対して、スポーツの経験を履歴書や職務経歴書でうまくアピールする方法をお伝えします。

この記事を読んでわかることは以下になります。

  • 履歴書や職務経歴書ではどんなことが見られているのか
  • スポーツの経験を履歴書や職務経歴書でアピールする理由
  • スポーツの経験をアピールする方法

それでは、詳しく説明していきます。

履歴書と職務経歴書の違い

そもそも、履歴書と職務経歴書って何?何が違うの?

こたつ
こたつ

書き方や使用用途が違ってくるよ!

履歴書とは?

履歴書は、応募者のプロフィールなど基本情報を確認するための書類です。

「職歴」欄にはこれまでに在籍した企業の入社・退社の事実のみを記入し、採用後も人事書類として保管されます。

多くの項目は定型フォーマット化されています。

職務経歴書とは?

一方、職務経歴書は、応募者の実務経験や、仕事で活かせるスキルを知るための書類です。

所属した組織内容、担当した業務内容を詳細に記入します。

スポーツをしてきた中でも、上げた成果や工夫したポイント、身に着けたスキルも記し、「どんな場所で、どのように活躍していたか」を採用担当者に具体的にイメージさせることを目的とします。

A4用紙2枚、多くても3枚以内にまとめるようにしましょう。

応募要件から多少外れていても、書類でのアピールを工夫することで面接に勧めるチャンスが生まれる場合もあります。

ですので、採用担当者に「会って話を聞いてみたい」と思われるように意識して書く必要があります。

履歴書で見られるポイント

履歴書では主に以下のポイントが見られます。

  • 学歴や職歴に、応募先企業との関連性はあるか
  • 勤務可能な居住地か
  • 転職回数が多すぎないか
  • 活かせる資格はあるか
  • 応募先企業への思いは強いか

履歴書は手書き?PCで作成?

意外と迷われる方も多いのではないでしょうか。

基本的には手書きでもPCでもどちらでも良いのですが、アスリートがアピールする「熱意」や「人柄」を伝えるのであれば手書きをおすすめします。

「綺麗な字を書けない」という方もいるかもしれませんが、実際に採用担当者に聞くと、「手書きの方がいい」という意見もあります。

苦労して書くからこそ、相手にもその苦労が伝わり誠実さも伝わるのではないでしょうか。

職務経歴書で見られるポイント

職務経歴書では主に以下のポイントが見られます。

  • どのようなことをして、どんな成果を上げたのか
  • 応募先企業でも汎用できる経験やスキルを持っているか
  • 自分の強みや課題を認識しているか
  • 転職の目的が納得できるものか
  • 仕事に意欲を持って取り組めているか

こんな書類は落とされる?「不採用」になる書類の特徴

会って話したら僕の魅力も伝わるでしょ!

こたつ
こたつ

どんなに優れたスキルがあっても、書類審査で落ちたら面接の機会さえ与えられないよ!

「会って話せばわかってもらえる」と言ったところで、面接の機会さえもらえなければどうしようもありません。

では、どんな書類が落とされるのでしょうか。

ビジネスマナーがなっていない

履歴書が汚れていたり、文字が書きなぐられていたり、最低限のマナーが守られていない場合、採用担当者はどう思うでしょうか。

人生の一大事である転職という局面で大切な応募書類に気を使えないということは、大切な仕事でもいい加減だと思われるのではないでしょうか。

もしも書類を作成した後にしわや汚れがついてしまったら、面倒であっても作成しなおすべきです。

読みにくい、わかりにくい

採用担当者は場合によっては何百通もの書類に目を通します。

そんな中、文字が細かすぎて読みづらかったり、業界用語を乱発したりした書類を見ると、「読みたくない」と思うのではないでしょうか。

そんな書類を作成する人を、わざわざ面接に呼ぶでしょうか。

できるだけ誰にでもわかる言葉で、見やすく書くのはビジネスマナーとして最低限の配慮とも言えます。

読み手への配慮がない

そもそもどんな書類でも必ず読んでもらえる、というのは誤解です。

空欄が多くスカスカの内容だったり、誤字脱字が多かったり、何通も書類審査をしてきた採用担当者は手抜きした書類はすぐにわかります。

どんなにキャリアが優れていても、書類がいい加減な人には魅力を感じません。

逆に社会人としてのスキルが不足していても、書類から真摯な姿勢や熱意が伝われば会ってみたいと思うのではないでしょうか。

スポーツの経験を履歴書や職務経歴書でアピールする理由

スポーツの経験なんてアピールしても意味ないんじゃない?欲しいのは仕事の経験でしょ?

こたつ
こたつ

スポーツの経験は企業からも評価されやすいですし、スポーツで学んだことは実際の仕事にも活かせることが多いよ!

「スポーツしかやってこなかったから・・・」という人も多いですが、スポーツで培った多くの経験は企業が求めている人材要件と一致する場合も多いです。

また、スポーツをしている中で頭を悩ませてきたことは仕事で活かせることも多いと感じます。

スポーツの経験は企業からも評価されやすい

スポーツを主体的に取り組んできた経験は、以下の点で企業に評価される場合が多いです。

  • 主体性、実行力
  • 深く考える力
  • コミュニケーション能力が高い
  • 負けず嫌い
  • 継続力がある
  • 挨拶、礼儀がしっかりしている
  • 体力がある
  • 精神力が強い
  • 営業力がある

アスリートの社会における強みと弱みに関しては、スポーツ選手の市場価値ってどうなの?アスリートの社会における強みと弱みとはの記事で詳しく説明していますのでご覧ください。

スポーツの経験は仕事にも活かせることが多い

また、スポーツで経験した考え方などでは、実際に社会に出てからも使えるものがたくさんありました。

  • 論理思考
  • 問題解決思考
  • 仮説思考

などなど。

普段から言語化する癖がついていないアスリートも多いと思いますが、うまく言語化が出来ていないだけで、この練習は「なぜ」必要なのか、どうしたらもっと成果が出るのか工夫したりなど、論理的に物事を考えることも多かったのではないでしょうか。

また、スランプなどの問題が起きたときに「どこ」に問題があり、それは「なぜ」なのか(課題特定)、「どうしたら」改善されるのか(打ち手)、なども自然と考えてきたと思います。

さらには、試合に勝つためには何が必要か。現状を正しく把握して足りないスキルを導き出す、どうしたら効率よくそのスキルは鍛えられるのか、などイメージしながら考えていたのではないでしょうか。

これらはすべて、仕事をする上でもものすごく役に立つ考え方です。

スポーツの経験を履歴書や職務経歴書に書く際に意識するポイント

よし!じゃあすべての欄にスポーツ経験をみっちり書いておこう!

こたつ
こたつ

だらだらと長く書くのではなく、書く場所や内容を絞って効果的に相手に伝えられるようにしようね!

スポーツの経験が評価されるからと言って、そればかり書いていては意味がありません。

適切な場所に、適切な要点を絞って相手に伝えることにより、効果を最大限に発揮できるものだと思います。

また、履歴書には複数のフォーマットがありますが、「書けない項目」欄がちいさく、「書きたい項目」欄がおおきいものを選ぶのがポイントです。

スポーツの経験はどこに書けばいい?

プロの資格を取得している場合は「職歴」や「資格」の欄に記載します。

また、資格を取得していなくても、「趣味・特技・活かせる経験」や「自己PR」などにやってきたことを記載することが出来ます。

履歴書は、職務経歴書に比べて記載できる量が限られています。ですので履歴書には、職務経歴書用に考えた自己PRをさらに要約し、特にアピールしたい箇所を記入するようにしましょう。

意識すべき5つのポイントは?

履歴書や職務経歴書でアスリートが意識する点は以下のポイントです。

※この記事で1番伝えたい項目です。

  1. 具体的な実績や成果
  2. 苦労した点とその理由
  3. 実際に行動した打ち手
  4. その気づきを仕事でどう活かせるか
  5. 書いた文章は誰が読んでも伝えたいことが伝わる文章か

上記を意識しながら簡潔に記載しましょう。

すべてを書面で伝えるのではなく、書類選考時に興味を持ってもらい、面接時に補足説明し、採用会議の時に思い出してもらえるようすることがポイントです。

また、数字などを用いて具体的に記載したほうが、相手も理解しやすくなります。

面接時の自己PR方法についての詳しいポイントは、自己PRでスポーツの経験を伝えるときのポイント【アスリートの面接対策】で詳しく解説しています。

スポーツの経験は実績も大事だけど”過程”も重要

スポーツ経験は実績がないとダメなの?と聞かれることがありますがそんなことはありません。

選考書類や面接で企業が知りたいのは、その人が入社したら活躍してくれそうか、つまり「その人ができることは入社後にも再現性があるかどうか」なのです。

輝かしい実績があればそれは強みになりますが、それ以上にその過程を伝えることの方が大切です。

どんな目標設定をして、そのために何をやったのか、それはなぜなのか、挫折や壁にぶつかった際にどのようにして乗り越えたのか、を伝えることが重要です。

アスリート・スポーツ選手におすすめの転職方法

そうは言っても、自分一人で作成するのはすごく不安だな・・・。

こたつ
こたつ

そんなときはプロに相談するのがいいよ!

自分一人で転職活動をしていると、本当にこれでいいのかな・・・?と思う時も多くあります。

僕もプロスポーツ選手を引退してから仕事探しをしようと思っていても、何から始めたらいいのかわからずなかなか動き出せずにいました。

そんな方は転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職エージェントでは、求職者の利用は無料、かつ専任の転職アドバイザーが付いて転職のサポートも受けられます。

すぐに転職は・・・という方でも、自分の市場価値を知るために登録だけしておいても損はありません。

アスリートにおすすめの転職エージェントは?スポーツ業界に強い転職エージェントを紹介の記事でも説明していますので是非参考にしてみてください。

まとめ

スポーツの経験もしっかりアピールする必要があるんだね!

こたつ
こたつ

スポーツの経験は業務でも再現性が高いものが多いので、しっかりとアピールすることが大切だよ!

では、これまでをまとめてみます。

  • スポーツの経験は企業からも評価されやすく、仕事に活かせる点は多い
  • スポーツから学んだことをどう仕事で活かせるかイメージしながら記載する
  • 少しでも不安があれば転職エージェントを頼っておいた方が安心

たとえ、スポーツしか取り柄がない・・・と言っている方も、それは十分強みになるということを忘れないでください。

むしろ普通の人にはない強みになる場合もあります。

また、このブログでは、僕自身の経験や後輩アスリートから受ける悩みを解決するような内容を書いていきます。

よろしければ別の記事も読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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アスリートに対して、引退後の道しるべになる考え方をお届けします。Fラン大卒 →プロスポーツ選手 →リクルートへ入社後、社員2000名超の中から営業日本一を複数回受賞。国家資格キャリアコンサルタント保持。元プロスポーツ選手として、現役中や引退後に考えておけばよかったことを発信していきます。

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