スポーツ選手の市場価値ってどうなの?アスリートの社会における強みと弱みとは

引退後

今まで勉強せずにスポーツしかやってこなかったから、スポーツ選手の市場価値なんて高くないでしょ。

こたつ
こたつ

そんなことはないですよ!

スポーツ選手には、足りないスキル(技術)を補うだけのスタンス(心)が備わっています!

今回はアスリートの市場価値が高い理由をお伝えしていきますね!

こんにちは。
プロスポーツ選手を引退後、リクルートで働いている”こたつ”@kotatsu_recruit)と申します。

学生のころから勉強せずにスポーツばかりやってきた人は多いのではないでしょうか。

そんな人は「勉強をしていないと、社会では評価されないでしょ?」と考えている方も多いと思います。

ですが、知識やスキル(技術)は後からでも身に付きますが、スキル(技術)というのは土台にあるスタンス(心)がないと身に付きません。

そしてその「スタンス(心)」こそアスリートが持っている強みなのです。

僕もリクルートに入社してすぐはわからないことだらけですごく苦労しました。

周りは有名大学卒の頭の良さそうな人ばかり。(しかも全員年下・・・)

新人が社内プレゼンを行った際、同期がパワーポイントでプレゼンをする中、僕だけ手書きのノートをコピーして配ったのを今でも覚えています。泣

また、1年目にエリアの同期が集まったロープレ(営業のロールプレイング)大会で、僕だけが1回戦敗退という情けない結果に終わったのも覚えています。泣

ですが行動量だけは負けまいと、何事にも全力で取り組んだ結果、100名近い同期の中で最速で営業日本一を獲得するまでになりました。

それは、アスリートの強みを存分に活かしたからだと思っています。

「社会人基礎力」においてアスリートの強みとは何か

そもそも、「社会人としてのアスリートの強み」って何?

抽象的過ぎてよくわからないよ。

こたつ
こたつ

経済産業省が「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力を「社会人基礎力」と言っているよ!

社会人としての「アスリートの強み」ってなんじゃい!と思われる方もいるかもしれません。

経済産業省が提唱している「社会人基礎力」とは「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」のことを言います。

出典:経済産業省

出典:経済産業省

これらは社会人に必要とされる能力ですが、スポーツをやるうえでもアスリートが身につけている能力だと思います。

では、それぞれアスリートにはどんなことが当てはまるのか考えてみましょう。

前に踏み出す力

そもそもスポーツの世界で生きていく、と決めたのならばその時点で人と違う道に行くわけですから実行力があると思います。

また、上手くなる、強くなるためには主体的に練習に取り組む必要があります。

また、試合に負けたときなども、次の試合に向けて前に踏み出す力は誰もが身につけた能力ではないでしょうか。

こたつ
こたつ

営業をしていた頃はいろいろな人に営業テクニックを教わりに行ったし、商談で失敗してもいつまでもくよくよせず次に活かすように努力が出来たのは、前に踏み出す力が現役中から備わっていたからかもしれません!

考え抜く力

ただ練習をしていたわけではなく、試合で勝つためにはどうしたらいいのか、今の自分には何が足りていないのかなどを日々考え抜いて練習していたはずです。

試合というゴールから逆算していつまでに、どんな状態になっていなければいけないのか、などのマイルストーンを立てて実行していく。

これはアスリートにとって大切な要素だったと思います。

こたつ
こたつ

営業でも、目標に対してアプローチしいていく流れは変わりませんし、常に新しいことを考えさせられ気づかされる環境だったので、僕はむしろ考えることが楽しかったです!

チームで働く力

チームスポーツでは、仲間にどう伝えたら動いてくれやすいのか、どうしたらやりやすいのか、常にコミュニケーションをとり仲間の状況を意識しながらプレイしていたと思います。

一方、個人スポーツでも、指導者や応援者など周りのサポートしてくれる人の意見を柔軟に取り入れながらコミュニケーションをとることは、とても大切な能力だと思います。

こたつ
こたつ

営業は、商談は1人で行いますが、最初から1人でできるわけではありません。

先輩から便利なツールをいただいたり、サポートスタッフさんとの連携など、周りの人とのコミュニケーションは必要不可欠だと感じました。

【その他】アスリートの社会での強みを考える

意外と意識すると出てくるもんだね!

こたつ
こたつ

そうだね!

上記以外にも、アスリートの強みはたくさんあるんだよ!

では、このほかにもアスリートが評価されるポイントを見ていきましょう。

負けず嫌い

僕は負けるのが嫌いです。

スポーツを真剣にやっていた人なら誰しもがそうじゃないでしょうか。
アスリートは勝つために必死に努力してきました。

小さな勝負でも、負けるよりは勝ちたい!と思っていました。

こたつ
こたつ

仕事でも、とにかく行動量ではみんなに負けないようにしていました。

頭が悪い分、体力で勝負しようと。

売れるためにどうしたらいいかも、よく先輩に聞きに行きました。

そして気づいたのは、必死に頑張っていれば、必ず周りが助けてくれるということ。これはスポーツでも一緒でした。

継続力がある

プロスポーツ選手時代に地味な基礎練習をコツコツコツコツコツコツ練習してきたので、少しくらい仕事で地味な作業が続いても苦になりませんでした。

むしろ、パソコンスキルやビジネスの思考法などは、新しく覚えることばかりなので毎日成長していく自分が感じられて楽しかったです。笑

地味な基礎練習こそが1番大切だとわかっているから頑張れる。

それを経験していたアスリートは強いです。

こたつ
こたつ

みんなが手を抜く地味な基礎こそこだわりを持って仕事していると、後からその基礎が生きるときが結構ありました。

挨拶・礼儀がしっかりしている

挨拶や礼儀に関しては現役時代からかなり叩き込まれたので、会社の先輩たちの誰よりも元気に挨拶できていたと思います。

社内でも、社外でも、気持ちのいい挨拶をする人は好かれます。
社内で好かれると、仕事で困ったときに助けてもらえます。

また、挨拶だけでなく、「相手を敬う姿勢」というのがアスリートには備わっています。

言葉だけでなく態度に現れるものなので、簡単には身につかないものだと思います。

こたつ
こたつ

新人の時はお客様先で「自己紹介ツール」という自分を紹介するチラシを配っていたのですが、元気のいい挨拶で印象に残り、 “元プロスポーツ選手” ということでお客様にもすぐに覚えていただけました。

そんな経験は1度や2度だけではありません。

体力がある

厳しい競争を勝ち抜いてきたアスリートは当然普通の人よりも基礎体力が高いです。

社会に出ても体力があるということは、どんな仕事でもプラスに働くと思います。

こたつ
こたつ

新人営業の時、自転車で担当エリアを駆けずり回ったなー。

アポイントの数が多くて大変だったけど、今思えば実戦の数が多かった分だけ成長できたなー。

精神力が強い

スポーツは相手がいますが、自分との戦いでもあります。

決めたことをやり抜く力、地味な努力もたくさんしてきたと思います。

仕事ではわからないことが多すぎてキツイなこともありましたが「現役時代に比べたら・・・」なんて思うと乗り越えられました。笑

また、「試合」という修羅場を何度も経験しているのでプレッシャーにも強いと思います。

こたつ
こたつ

現役時代のきつい練習に比べたら、どんな辛いことでもそれほど大したことないな!という気持ちで耐えられることは何度もありました。

営業能力が備わっている

僕の場合はチケットを手売りすることもありました。

その際、安くもないチケットを購入し、貴重な時間を使って応援しに来てもらうためにはどうしたらいいんだろう?と考えていました。

商品やサービスを購入してもらうために相手の役に立つことを考える、というのはその先の社会人生活でとても役に立ちました。

こたつ
こたつ

アスリートというのは、見に来てくれた人を喜ばせるというエンターテイナーの要素も持っていると思うんだよね!

アスリートの社会での弱みを考える

アスリートの社会での強みはわかったけど、いいところばかりじゃないでしょ?

こたつ
こたつ

そうだね!

アスリートには弱みもあると思っています!

しっかりと弱みを知り対処していくことが大切だね!

社会人経験がないのに年齢が高い

僕は28歳でプロスポーツ選手を引退して29歳でリクルートに入社しています。

同期の新卒は23歳なので、6歳も違います。
さらに先輩も年下の方が多かったです。

人より苦労することも多いとは思いますが、そこはアスリート根性を発揮して乗り越えてもらいたいです。

こたつ
こたつ

僕の場合は周りの人がすごすぎて、何の違和感もなく年下の先輩にも敬語を受け入れていました。笑

理解力が低い

これは苦労しました。
現役時代は感覚でやっていたことが多かったので、「ファクト(事実)は?」「なぜ?」とめちゃめちゃ詰められました。笑

最初の上司との面談で「なぜ?」を連発されて「この人は何でも見透かしてくる…怖い…。」となったのはいい思い出です。

新人の頃は会議で言っていることも全然わからないし、その場の流れを中断させても悪いので、わからない言葉をとにかくメモしてgoogleで調べて先輩に聞いたりしていました。

また普段から「なぜ?」を意識するようになりました。

こたつ
こたつ

スキル(技術)は勉強すれば後からいくらでも身につくよ!

あと、この年になると新しいことを学ぶのが楽しく感じるんだよね…。笑

PCスキルが低い

就職するまでろくにパソコンに触ったことがなかったので、しばらくは1本指でキーボードを叩いていました。笑
何をやるにも普通の人の倍近く時間をかけて作業していました。

エクセルを学ぼうと思って「エクセル超初心者入門」的な本を買ったのですが、そもそもエクセルのアイコンがパソコン上にないので始められない…。なんてこともありました。

ただ、毎日触っていれば最低限のスキルは身についてきますよ!

こたつ
こたつ

どうやってエクセルの画面を開くのすらわからない状態だったので、そっと本を閉じましたよね…。笑

プライドが邪魔をする

これは現役時代に成績を残していた人の方が苦労するかもしれません。

今まで競技の中ではそこそこ名が知れていて、いい気分でいたのなら1度その鼻をへし折らなければいけません。

でないと、ここでお伝えしたメリットがうまく機能しないからです。

社会では自分は何も知らない新人だ!と思って挑戦する気持ちが大切だと思います。

こたつ
こたつ

へたくその、上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目。です。

社会を知らない

「自分はスポーツしかやってこなかったし…。」と言って最初からやりもしないのに諦める人が多い印象です。

ですが、引退後の長い人生を後悔しないためにも、世の中の選択肢を増やす行動をとべきだと思います。

こたつ
こたつ

アスリートは競技者だけの閉鎖的なコミュニティにいることが多いんだ。

社会で通用する価値があってもそれを活かさないのはもったいないよね。

まとめ

言われてみたらわかるけど、言われないとわからないことだらけだったなぁ…。

こたつ
こたつ

あまり普段は自分の強みを考えることは少ないですからね!

自分の強みと弱みをきちんと理解して、それを活かすことが大切ですね!

弱みの方はレベルが低すぎて普通の人には当てはまらないかな?とも思ったんですが、僕の周りのプロスポーツ選手は僕のレベル以下の人も結構いたのでよしとします!笑

逆に言えば、上記の「弱み」なんて全然余裕だよ!というアスリートがいたらそれはもう強みだらけだと思います!
自信をもって新しい道に進んでください!笑

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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こたつ

アスリートに対して、引退後の道しるべになる考え方をお届けします。Fラン大卒 →プロスポーツ選手 →リクルートへ入社後、社員2000名超の中から営業日本一を複数回受賞。国家資格キャリアコンサルタント保持。元プロスポーツ選手として、現役中や引退後に考えておけばよかったことを発信していきます。

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