はじめまして。
プロスポーツ選手を引退後、リクルートで働きながらアスリートのキャリア支援を行っている”こたつ”(@kotatsu_recruit)と申します。
このブログでは、僕の経験を振り返りながら「アスリートの引退後」についてまとめました。
僕は、プロスポーツ選手を引退後、リクルートで社員2000名超の中から全社MVPを複数回受賞したり、国家資格である「キャリアコンサルタント」を取得して後輩アスリートのキャリア相談を受けたりしています。
そんな僕の過去、現役時代から引退後の中で考えたことや選択したことなどを説明していきます。
だいたい7分程度で読めますので、トイレ休憩の途中などにでもご覧ください。
現役プロスポーツ選手時代
そもそも新卒での就活はというと、まるでしていませんでした。笑
その理由はこちら。
- 周りの学生が就活で疲弊していた
- とりあえずまだこのままスポーツ続けたい
- 人生100年時代だし、少しくらい寄り道してもいいのでは?
- Fランクの大学だし、行けるところなんて限られてるでしょ
- 実家暮らしだし、なんとかなるでしょ!
と、軽いノリでフリーターの道に進みます。
(今考えると新卒のアドバンテージを軽んじている自分が恐ろしい…。)
そこからプロのテストを受けて無事合格。
プロスポーツ選手生活のスタートです!
僕は現役時代、とにかくコーチに言われたことを毎日必死でやっていました。
そしていつからか、「言われたことだけを頑張ってやればいい」と勘違いするようになりました。
練習は必死でやっていたものの、それ以外の時間を無駄に過ごすこともありました。
そんな僕のプロスポーツ選手としてのキャリアは、最初こそうまくいっていたのですが、ケガが続いたり自分より実力が上の選手がたくさんいることを目の当たりにして28歳で幕を閉じます。
今から思えば、現役中からもっと競技以外のことにもたくさん触れて、頭を使って過ごしていればな、と思いました。
プロスポーツ選手から、”元”プロスポーツ選手へ
引退してからは、ただのフリーターです。
デュアルキャリアという考え方を現役中から知っていればよかったと悔やまれます…。
デュアルキャリアについては、アスリートのデュアルキャリアとは?スポーツ選手が競技と仕事を両立するメリットで詳しく紹介しています。
売れないミュージシャンや芸人さんと一緒だね!
現役中は、フリーターの立場でも、「俺の本業はプロスポーツ選手だ!」という謎の安心感??を持っていましたが、それすらなくなってしまいました…。
それから1年間だらだらとフリーターを続けます。
好きなスポーツを自分が納得するまでやってきたのだから、あとの人生はその代償としてこのまま働こう・・・と思った時期もありました。
勉強もせず、スポーツばかりやってきた自分には社会での価値はないと諦めていました。
ただ1年が経つと、同級生から収入やキャリアでどんどん差をつけられている現実を目の当たりにし、「自分はこんなもんじゃない」という気持ちと、「何かやらなければいけない」という焦りだけは感じていました。
ただ、現状を変える不安と、何から始めていいのかがわからなかったことから、なかなか行動が出来ずにいました。引退後の仕事探し
この時、自分の中にあった選択肢は3つ。
それぞれを少し掘り下げて説明していきます。
現状の仕事を続ける
プロスポーツ選手が引退した後、僕の周りではこの選択肢を選ぶ人がダントツに多かったです。
ですが、僕は「ずっとこのままでいいのか?」という不安が常にありました。
メリットとデメリットで言うとこんな感じです。
実際、仕事仲間とも仲が良く、仕事内容も分かっているため居心地はよかったのですが、将来を考えると(あまり稼げる業界ではなかったため)新しいことに挑戦したいという気持ちや同年代の人よりも稼ぎたい!という気持ちが強かったため、このままではいけないな・・・と思い始めていました。
知り合いの紹介
現役中からお世話になった人や知り合いから仕事に誘われることもありました。
こちらもメリットとデメリットで言うとこんな感じです。
「知り合い」だからこそ優遇してもらえることもあるのですが「知り合い」だからこそ断れないことも多く、その選択をして後悔している先輩を知っていたため、これもあまり気乗りはしませんでした。
ただ、「どこにも行くところがなければここにおいで」と言ってもらえたので、まずは自分で新しい道に挑戦してみよう!という考えになりました。
指導者の道
実際に指導者にならないかと誘われたりもしました。
ただ、こちらもメリットとデメリットがあります。
現役時代から後輩に教えることは好きだったのですが、練習や試合でプライベートの時間がほとんどない現実を知っていました。
また、その割に金銭面では厳しく、それだけでは食べていけないという現実も知っていたので、この選択肢も気乗りしないでいました。
新しい選択肢
と、どれもあまり気乗りせず、どーしよーかなーとだらだらとバイトを続けていたら、当時付き合っていた彼女(今の奥様)が、とりあえず一緒に転職フェアにでも行こう!と誘ってくれたのです。
彼女は社会人で、もちろん転職する気などさらさらないのですが、「いろんな企業見るのとか面白そうだし!」と言って誘ってくれました。
(きっかけをくれた妻には今でも心から感謝しています。)
転職フェアという言葉は知っていたものの、自分のような人間がお世話になるとは思ってもみませんでした。
そして、「現状の仕事」か「知り合いの紹介」もしくは「指導者」しか知らなかった僕は「転職フェア」という第4の選択肢を手に入れたのです。
転職フェアでの ”リクルート” との出会い
フェア当日はスーツで来て!とのことで、ほぼ初めて袖を通すリクルートスーツで会場に向かいます。
余談ですが、アスリートのスーツはオーダースーツがおすすめです。
僕は既製品を購入していたのですが、しゃがんだタイミングでズボンの股の部分が3本も破けた経験があります・・・。泣
オーダースーツがいい理由は、スポーツ選手のスーツ選びはオーダースーツ1択!アスリートにおすすめのオーダースーツ3選の記事で詳しく説明しています。
就職活動をしてこなかったので、何をしたらいいのかわからなかった僕は、ただ会場をフラフラしていました。
すると、あまりに目立ったのか主催者側の方が話しかけてくださり、意気投合していろいろ話を聞いていただけました。
その結果、「君みたいな人はリクルートとかいいんじゃない??」と言われたのがきっかけで、リクルートの説明会に行きました。
ざっくりですが、その時話したのはこんな感じの内容です。
- 同年代の人に負けたくない
- やりたいことが特にない
- 市場価値を上げたい
- 同年代の人より稼ぎたい
- 有名企業で働きたい
説明会を聞いて、上記の不安をすべて払拭されるように感じた僕は(単純です!笑)ますます “リクルート” という会社に惹かれていきました。
「転職エージェント」という選択肢
このリクルートの説明会場で引率している方とまたまた仲良くなり、その方が「リクルートエージェント」で働いていると知りました。
「リクルートエージェント??」
と言われてもよくわからかった僕は、「転職エージェント」なるものの存在をそこで初めて知りました。
エージェントの方に相談すると、自分がどんな仕事に向いているのか教えてくれたり、転職に必要な職務経歴書も添削や面接対策などのサポートもしていただけます。
それでいて求職者は “無料” とのこと。
(そんなことも知らない、本当に無知でした…)
エージェントの方にアドバイスをもらいながら、ついにリクルートへの入社が決まりました。
リクルートに入社してわかったこと
リクルートに入社して分かったことがあります。
それは、「スポーツで培った経験は営業でもすごく活きることが多い」という点です。
もちろん僕は頭が悪かったので、最初はすごく苦労もしました。
(パソコンも1本指打法、同期が全員パワーポイントで社内プレゼンする中、手書きのノートをコピーして配っていたほどです・・・。笑)
ですがそれ以上に、
といった経験はとても役に立ちました。
また、引退後にスポーツトレーナーとして独立する、という方や、指導者として若手選手を育成する道に進んだ方もいました。
どちらの方も資格を取得されたと聞きました。
まとめ
現役のアスリートの方は、現役時代に培ってきたことは社会に出てからでも十分重宝されるものだということをきちんと知ってもらいたいです。
そして、それをちゃんと活かすためにも、やってきたことを言語化すること。
また、現役時代から「自分で考えること」を意識しておいたほうがいいと思います。
この記事を見て、僕のように苦労するアスリートを1人でも救うきっかけになればと思います。
また、このブログでは現役中や引退後などのアスリートに役立つ情報を配信していきますので、少しでも興味があれば覗いていってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。